最近『ヘアドネーション』という言葉をよく耳にする様になりませんか?芸能人の方でもされている方が増えていて、最近は近所のママ友がヘアドネーションの為に髪の毛をいきなりばっさりカットした!なんてこともあったりします。
皆さんは『ヘアドネーション』が何なのかをご存知でしょうか?
今回はよく知らない方や興味のある方の為に
・ヘアドネーションって何?
・ヘアドネーションの条件は?
・ヘアドネーションの仕方
等を分かりやすく説明したいと思います。
Contents
ヘアドネーションって何?
ヘアドネーションとは 頭皮や頭髪に関わる何らかの病気(小児がんや無毛症、先天性の脱毛症、不慮の事故など)が原因で髪の毛を失い、ウィッグを必要としている子ども達の為に無償で寄付をするボランティア活動です。
ヘアドネーションをアルファベットで「HAIR DONATION」と書き、
Hair=髪の毛 Donation=寄付
つまり髪の毛を寄付することを意味しています。
ヘアドネーションはアメリカで始まったボランティア活動で、今では世界に広まっています。日本では2009年にJHDAC(ジャーダック)というNPO団体が設立され、芸能人なども髪の毛を寄付をしていることなどでここ最近は徐々に浸透するようになってきました。
ヘアドネーションを必要とする理由は?
現在、一般に販売されているウィッグは成人女性を対象としているものが多く、医療用ウィッグかつ小児用となると極めて限られた種類の物しかありません。さらにそれらのほとんどが、アクリルなど化繊でできた人工毛のウィッグです。
アクリル製であれば値段も安く、大量生産が可能ですが、人の髪の毛とは明らかに見た目が違います。特に、近くで見た時や風が吹いた時のなびき方、雨に濡れた時等に不自然さが出てしまい、『いかにもウィッグ』ということが分かってしまいます。
髪の毛を失い傷ついている子供達が『ウィッグ』であることがバレてしまうことで更にに傷ついてしまい、日常生活や学校生活に不安を抱えてしまったり、ウィッグだとバレてしまったことによりイジメや登校拒否に繋がってしまう可能性だってあるのです。
その為、自然でウィッグを被っていても全く違和感のない「人毛100%のウィッグ」をボランティアで提供しよう!ということになったのです。
ヘアドネーション髪の長さの条件は?
これについては、受け付けている団体によって、髪の長さの規定が違います。
JHDACという団体は最短の長さとして、31㎝以上の長さで寄付を受け付けています。
ですが31cm長さが無かったとしても、それ未満の髪の毛が無駄になることはありません。枝毛や切れ毛、シャギーやレイヤーなどが入っていても大丈夫です。
31cmの規定未満の髪の毛は、転売で資金に替え、ウィッグの制作費用に充てることになるそうです。なので、廃棄になることはないので安心してください^^
ですが、どうせ寄付するのであればしっかりとウィッグ制作に使ってもらいたいですよね?なので、髪を寄付する際はしっかりと規定の長さがあるかどうか図ってからすることをお勧めします。
50cmとは、かなり頑張って伸ばさないといけないですが、それでも自分の髪の毛を心から必要としている子供達がいると思うと、頑張って伸ばそうという気持ちになりますね^^
また、「つな髪」というプロジェクト団体では、15cmからの髪の寄付を受け付けています。
長さ15cmで作られるウィッグの例
31㎝伸ばすのが大変!という方でも15㎝なら・・・!という方もいるのではないでしょうか?31㎝も伸ばせない…と諦めずに最低15cmあれば大丈夫ですので、ヘアドネーションに興味のある方は是非チャレンジしてみて下さいね^^
白髪や癖毛はNG?パーマやヘアカラーは?
ヘアドネーションに白髪や癖毛がダメということは決してありません。白髪・くせ毛の方でも寄付可能ですので、迷っている方は安心してヘアドネーションをご検討下さい。
また、ヘアカラーやパーマを当てている方も大丈夫です。ヘアドネーションする前に黒染めしたり、パーマが取れるまで待つ・・という必要はありません。カラーやパーマがかかったままの髪の毛で大丈夫です。
- 白髪
- くせ毛
- カラーリング(ヘナも可)
- パーマ
白髪や癖毛ヘアカラーやパーマがOKの理由は?
なぜ、白髪や癖毛、カラーやパーマの髪の毛でも大丈夫なのかというと、寄付後にウィッグを作る過程で一旦寄付された髪の毛には全て、トリートメントやストレートパーマ、カラーリングを施して髪のコンディションを均一にするからです。
なので、事前に自分で髪のコンディションを整える必要はないのでご安心下さい^^
注意点!
上記を見て頂くと、どのような髪の毛でもいいのか!と思ってしまいがちですが、そういうこともなく、一つ重要な注意点があります。
極度なダメージヘア―はNG!
引っ張ると切れてしまうような極端なダメージヘアでは、うまくウィッグを作ることができません。髪の毛を送ったとしても、ウィッグには出来ず、転売になるか、あまりにもひどい場合は廃棄になる可能性もあります。極度なダメージヘアの方は髪のコンディションを整えてから寄付するようにしましょう。
ヘアドネーションの際のその他の注意点
[ad#co-1]ヘアドネーションは、ただ切った髪の毛を団体に送れば寄付完了!というものではありません。
団体によって上記で上げた以外の細かな条件がありますので事前に確認するようにしましょう。
≪共通の注意点≫
- 寄付する髪の毛は完全に乾いていること
- ゴムでまとめてから髪を切る
- 送る際、他の人の髪の毛が混ざらないよう一人分(同一人物)の髪の毛は束を1つにまとめる。
注意1 送る際、髪の毛が完全に乾いていること
これは衛生面での注意点ですが、髪の毛は濡れたままにするとカビが生えたり、ニオイを放ちます。
髪の毛を送る際、ジッパー式のビニール袋など、密閉されたものに入れて送ることが多いと思います。なので、少しでも髪が濡れていると、その部分から細菌が増殖し腐り、ビニールに入っている髪の毛が丸ごと全部ダメになってしまう可能性だってあります。
当然腐っている髪の毛をウィッグにすることは出来ません。
JHDACのHPには「寄付された髪の毛は無駄なく使用する」と書かれていますが、さすがに腐っている髪の毛をウィッグに使用または転売することはできないと思いますので、最悪「廃棄処分」ということもあり得ると思います。
そうなればせっかく頑張って伸ばして寄付した髪の毛も無駄になってしまいます。なので送る際は『完全に乾いている状態』であることに注意するようにして下さい。
カットする際は、ゴムでまとめてから髪を切る
これはカット後髪の毛の長さや向きがバラバラにならない為の対策で、どの団体でも『ゴムでまとめてからカットして下さい』というように注意書きが書かれています。
髪全体の毛量によって束ねる数を調節が必要で、髪の毛量が少なめの方は「3束」に。髪の毛量が多めの方は「4~5束」に分けてまとめるといいそうです。
上記画像ではカットする切り口の根元部分のみゴムで束ねていますが、毛先の部分も同様にゴムで束ねるとさらにバラバラになりにくくていいと思います。
カットした髪の毛を一つの束にまとめる
上記のように、何束かに分けてカットした髪を全て一つに束ねます。
【参考画像】
同一人物の髪の毛を一つの束にしないと団体へ髪の毛が届いた時、選別作業がとても大変になります。
おそらく、送られてきた髪の毛のクセの有無、髪色、パーマの有無などなど、選別作業をしていると思います。選別する過程で、同一人物の髪の毛の束がバラバラになっていたらそれを探すなど手間がかかり、スムーズに作業が出来ません。
他の人と一緒に送る際も、必ず同一人物の束で一つにまとめ、他の人の髪の毛と一緒にまとめないように注意して下さい。
ヘアドネーションの方法は?美容院がいいの?
ヘアドネーションには主に3つの方法があります。
- ヘアドネーション賛同サロンでカットしてもらう<推進>
- 美容院でカット&自分で郵送する
- 自分でカット~郵送までする
それでは一つずつ紹介していきたいと思います。
ヘアドネーション賛同サロンでカットしてもらう場合
ヘアドネーションをされる場合は賛同サロンでカットしてもらう方法が1番お勧めです。
「賛同」ですのでヘアドネーションの手順や注意点などを把握しているサロンがほとんどです。
こちらのページからエリアごとに掲載されていますので、ご自宅の近くで賛同サロンがないか確認ができます。
また、予約の際『ヘアドネーションをしたい』旨を伝えておくと当日スムーズです。
後はどのくらいまでカットするのか?(寄付したい希望の長さはあるのか?)
カット後の仕上がりの希望のイメージ
などを決めておくといいと思います。
ヘアドネーションでは『寄付する』という事を考えすぎて、自分のカット後の仕上がりをあまり考えていなかった結果、「こんなはずじゃなかった!」ということになることがあったりします^^;カット後の仕上がりは今後の自分の生活においてもとても大事ですので是非事前に決めて行かれることをお勧めします。
また、ヘアドネーション賛同サロンの場合、カットした髪の毛をそのままお店が郵送してくれますので、(自分で郵送することも可能)その辺の手間もなくお勧めです。
賛同ではない美容室でカットしてもらう場合
自宅の近くに賛同サロンがなかった場合は、賛同ではない美容院にお願いして切ってもらう。という方法になります。
賛同ではない美容院でヘアドネーションのカットをお願いする場合の手順
- カットするサロンを決める
- サロンに連絡し、ヘアドネーションに対応してくれるか確認を取る
- カットした髪の毛を持って帰り、自分で郵送する
家の近くにヘアドネーション賛同サロンが無かった場合、ご自分の行きつけのサロンor家から近くのサロンなどに、ヘアドネーションをお願いできるかどうかを相談してみて下さい。
サロン側も、髪の毛のカットには変わりないのですが、数束にまとめて縛ったりなど、普通のカットとは少し違うので、もし対応してくれる場合でも、サロンが今までにヘアドネーションをしたことが無い…ということでしたら、十分に美容師にヘアドネーションについて説明する必要があります。(JHDACのHPに切り方の説明が載っていますので、プリントアウトし持っていかれることをお勧めします)
賛同サロンではないけれど今までに対応したことがある。というサロンにお願いした方がお勧めです。経験があるのと無いのではスムーズさが違いますので。
また、ヘアドネーションを今までに対応したことのあるサロンでしたら、インスタやブログなどに載せている場合もあるので、一度ネットで「地名」+「ヘアドネーション」などで検索してみると家の近くに良いサロンが見つかるかもしれませんよ。
また、カットが終わったら、切った髪の毛はそのまま自分で持ち帰り、各団体のHPを確認してご自分で郵送するようにして下さい。
自分でカット~郵送する場合
自分でカットとなるとなかなか勇気が入りますね^^;
自分でカットされる場合は、下記のような手順でやるようにして下さい。
①必要な長さをはかり、どの位置でカットするか決める
②髪の毛を数本の束に分けて、カットする位置に合わせてゴムでしっかりととめる
③ハサミでカットする
④カットした毛束を一つの束にまとめてビニール袋などに入れる(密閉推奨)(サランラップでくるむのはNG)
⑤ヘアドネーションの団体充てに送付する。
流石に一人で行うといろいろと失敗する恐れがあるので、家族か友人かに傍に付いていてもらい、カットされた方がいいかと思います^^
また、郵送される場合は、各団体のHPを良く見てから間違いの無いように郵送するようにして下さい。
まとめ
以上、ヘアドネーションについてご紹介させて頂きました。
髪の悩みに苦しむ子供達に私たちの髪の毛からウィッグが作られる。本当に素敵な活動ですよね!
最近は芸能人の方も『ヘアドネーションをした』という方もいたりと、この活動は徐々に世間に浸透されつつあるように感じます。
もしこの記事を見てヘアドネーションに興味を持たれた方が居ましたら、ぜひチャレンジしてみて下さい^^
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